「水と衛生月間」によせて

 「水と衛生」の問題はたいへん大きな問題です。それは、アジア、アフリカをはじめとする途上国地域はもちろんのこと、先進国においても、世界の人々の命、生活、そして経済を考える上で、最重要事項が「水」の問題だからです。「水」は人々の命を、直接的にも間接的にも支えている最も重要な「資源」です。さらに、地球環境問題の筆頭に挙げられるのが「気候変動」です。地球規模で渇水や洪水がおきやすくなり、途上国ばかりでなく、日本においてもここ数年、水の被害が深刻になっております。

 そして温暖化を含め、気候変動で一番影響を受けるのが水資源での「飲み水の問題」です。実際に、世界では毎年180万人の子どもたちが不衛生な水などを原因とする病で命を落としています。又、安全な飲料水にアクセスできない人が、世界には9億人弱もおります。それは、生活に必要な水を得るのに毎日往復30分、家族全員分を運ぶのに、たとえば4往復必要なら、2時間以上の水汲み労働が必要な計算になります。そんな状況下の人たちが9億人弱いるということです。

 水は生命の維持にはかかせません。そのため水汲みが最優先になるわけです。だからこそ安全な水へのアクセスがない状態を解消されれば、今まで水汲みのために時間を奪われていた子どもたちも学校へ行く時間が作れるようになり、女性もさまざまな職業に就く機会を得られるようになります。飲料水がたやすく手に入る社会が実現すれば、人々の命が救われるだけでなく、子どもの教育水準の向上や女性の社会進出も促進され、経済発展にも繋がります。

 また、水の安定供給に対する投資は、就学率、就労率の向上のほか、農業の改善にも当然役に立ちます。その就労は非常に大きく、アジア開発銀行の推計では、投資額の8倍ものリターンがあるといわれております。

 第2820地区では、グローバル補助金をつかった「水と衛生」関連のプロジェクトを多数行っております。最近の例をあげれば、井戸掘、浄水器の設置などです。ぜひ多くのクラブに世界の水問題のご理解をいただき、このプロジェクトへの参加をお願いいたします。