「最も強い者が生き残るのではない。最も賢い者が生き延びるわけでもない。唯一生き残るのは変化できるものである」チャールズ・ダーウィン『種の起源』の有名な一節です。国際ロータリーが社会の変化や時代のニーズに柔軟に対応した故、二度の世界大戦や恐慌を乗り越えたと思います。創設期のロータリーは相互扶助的「1業種1人」の閉鎖的なサークルから、シカゴでの公衆便所の設置に象徴される社会奉仕活動を契機に、アメリカ始め全世界に急拡大しました。
こうした国際ロータリーの在りかたに、日本のシニア・ロータリアンは職業倫理を重視する立場から『ロータリーの友』に様々な意見を寄せています。DEIや中核的価値観のDiversity (多様性)を、私は人種、性別、年齢では無く「考え方」と捉え、ロータリーの概念や運動の多様性を許容すると解釈しています。
社会運動において多数を獲得できるか否かは、組織の存亡を左右する重要課題です。国際RⅠは規定審議会ごとに標準クラブ定款を緩め、より多くの会員を獲得すべく涙ぐましい努力を重ねております。これの賛否はともかく、第2820 地区では多くのクラブが例会や出席に関して、定款・細則を変更せず従来通りのクラブ運営を続けています。これも是とする懐の深さがロータリーの魅力です。敢えて垣根を下げ、高潔かつ「奉仕の志」を抱く人材の多くを囲い込む、国際R I のしたたかさにエールを送ります。
ゴードンR.マッキナリー国際RC会長の「世界に希望を生みだそう」のテーマのもと大久保博之ガバナーは「まちを磨けば、あなたが輝き、世界を彩る」を地区スローガンに掲げました。
具体的目標として
(1)茨城ガイドブック「見て覧(ミテラン)」の作成
(2)分区単位でのポリオイベントの開催
を呼びかけました。
これらをロータリーの外部にも拡大し、盛大かつ賑やかに実施する予定です。
またガバナー補佐の挨拶訪問では、各クラブの戦略計画や将来のビジョンについて意見を交わし、ロータリー賞の継続受賞を目指したいと思います。